先日は、福島大学の生物多様性保全研究室の皆さんが泊まりに来てくれました。
今回は、矢ノ原湿原の調査と睡蓮の駆除とのことで、
外での活動を終えて夕食時は、とある宿でほっと一息。
睡蓮の駆除と聞くとびっくりする方も多いと思いますが、
昭和村は何年か前から、(私が知る限り7、8年前にはすでに)写真好きな観光客が、写真が映えるからと勝手に矢ノ原湿原に植えてしまったものが、大量に増えて湿原の植生が乱れて来てしまっているそうです。
それを体力勝負で駆除していただけるとは、本当に有難いことです。
矢の原湿原は、村の人にはあまりにも身近な存在で、私にとっても他の湿原とどういった部分が違うのか、を説明しづらかったのですが、今回いい機会をいただき教えていただきました。
湿原は日本で2番目に古いと言われていて、40種類以上のトンボも確認されています。大変珍しい「マダラナニワトンボ」も見られるそうですが、それだけ多様な生き物がいるということは、そこに生えている草花も、鳥たちも、多様なものがあるということ。
それだけでも魅力的な場所なんですが、
尾瀬や駒止湿原で見られる高層湿原植物が
車で降りてすぐの散策ルートで見られるというのが、
他の湿原とは異なる特徴だそうです。
例えばですが、少しバリアフリー区域を作れば、
ワタスゲやミツガシワなどが車椅子の方やお年寄りでも楽しめる場所になるということですね。
湿原は大抵、長く歩かないと見られない場所にあるので、
それってとっても珍しいことなんですって。
近年、紅葉の時期やその他の時期など、写真好きの方々が
湿原に入って三脚を入れたり、よそから来た人が盗掘を行ったり、という話も聞きます。
県の自然環境保全地域でもある湿原。ルール守って皆んなが楽しめる場所になったらいいなと思います。
お泊まりがご縁で、昭和村の魅力を色々教えて頂き本当にありがとうございました!!
